DXコンサルティング/支援 新規事業/スタートアップ立ち上げ支援

高還元SESのビジネスモデル – 従来型SESとの違いとキャリアへの影響

こんにちは。広報担当のゆうきです。

SESエンジニアは所詮使い捨てだからやめとけ!

SESは40代になっても末端作業しか任せられないからスキルがつかない。

SESを数年経験したら、自社開発か受託開発に行った方が良い。

こんな言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

確かに、かつてのSES業界にはそうした側面があったのは事実です。
しかしここ数年でSES企業の在り方も変わってきており、中でも注目されているのが「高還元・案件選択制」のSESビジネスモデルです。

報酬や働き方の自由度が高く、「会社員でありながらフリーランスのように働ける」と支持される一方で、注意すべきポイントもあります。

本記事では、高還元SESのビジネスモデル、高還元SESの落とし穴、キャリアアップに繋がるSES企業の選び方について、解説していきます。
現在SES企業で働いていて転職を考えている方や、自社開発や受託開発からSESへの転職を考えている方、これからエンジニアになる方は知っていて損はない内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

従来型SESと高還元・案件選択制SESの違い

SESとは、ざっくり言えば「技術者を客先に常駐させて、労働力として提供するビジネスモデル」です。これは従来型でも高還元・案件選択制でも変わりません。
では従来型SESと高還元・案件選択制SESにどのような違いがあるのかを解説していきます。

従来型SESの特徴

  • エンジニア自身ではなく、営業が案件を決める
  • 単価の内訳が不透明
  • 下流工程の案件が多い

これらの従来型SESも悪い面ばかりではなく、エンジニア自身のスキルやコミュニケーション力が低くても案件が決まりやすい、多くの技術に触れられる可能性があるなどのメリットがあります。
しかし、「いつまでも下流工程しか経験できない」「気づけば40代、どの技術も中途半端でマネジメント経験も無い」といったケースも少なくありません。

高還元・案件選択制SESの特徴

これに対し、近年増えてきたのが、単価連動でエンジニアに報酬を還元するSES企業です。弊社セルバコンサルティングもそうです。

  • 客先との契約単価と内訳を開示
  • エンジニアに70〜90%の報酬を還元
  • エンジニア自身が参画する案件を選べる「案件選択制」

当然、会社が利益として中抜きする分は発生するのですが、単価の内訳を開示するため、会社側だけに有利になるような不自然な中抜きはできませんので、会社とエンジニアが双方納得した上で報酬が決まります。

高還元・案件選択制SESのメリット

高還元・案件選択制SESといってもピンとこない方もおられると思うので、具体的にどんなメリットがあるのか解説します。

収入アップが現実的

同じようなスキル・働き方でも、マージンが少ないぶん手取りが増えるのは大きな魅力です。
高還元SESに転職したら年収が100万〜200万円上がったという例も珍しくありません。

エンジニア自身に選択権がある

従来型SESでは、営業がエンジニアの経験・スキルにマッチした案件に売り込み、契約が成立した案件に参画させるのが主流ですが、高還元・案件選択制SESではエンジニア自身がどの案件に参画するか決めます。

たまに勘違いされることがありますが、「案件選択制=エンジニアの意志だけでスキルも経験も関係なく案件を選び放題」ではありません。
エンジニアの経験・スキルから参画できる案件は自ずと絞られるので、その中からエンジニア自身がどの案件に参画するかを選べるということです。

高還元・案件選択制SESの注意点

一見メリットしかないように見える高還元・案件選択制SESですが、注意点もあります。

案件に参画する際は単独が多い

高還元・案件選択制SESはその性質上、チーム開発ではなく、単独で現場に入ることが多いです。
※チームごとの参画になる「体制参画」を行っている企業もありますが、まだまだ少ないです。

そのため、マネジメント経験やチームビルディングを積みにくいという弱点もあります。

フリーランス的な自律が求められる

「エンジニア自身が参画する案件を選べる」ということは、それに対する責任が当然発生するので、ある程度の自己管理能力やコミュニケーション力が求められます。

参画して早々勤怠が悪い、アウトプットが一切ない等のトラブルがあると契約解除になる可能性が高くなります。
とはいえ、社会人として問題ない行動を心がけていればそこまで気にするような部分ではありません。
※参画して早々勤怠が悪すぎて契約解除になった実例はあります……。

逆に言えば、ゆくゆくはフリーランスエンジニアになりたいのであれば、高還元・案件選択制SESを経験しておくのはとてもおすすめです。

キャリアアップできるSESという選択肢

キャリアアップしたいなら、やっぱり自社開発や受託開発の企業に転職した方が良くない?

と思った方もおられると思いますし、それも一理あります。

ただ事実として、エンジニアの求人のほとんどはSESであり、自社開発や受託開発となるとなかなかに狭き門となります。
自社開発となると「自社サービスへの興味・関心の強さ」がより求められますし、受託開発となると「クライアントの希望を正確にヒアリングできるコミュニケーション力」がより求められるので、向き不向きもあるでしょう。

自社開発でそこまで興味があるサービスもないし、受託開発も向いていないけどキャリアアップしたいという方にこそ、「キャリアアップできるSES企業に所属する」ことをおすすめします。

キャリアアップできるSES企業の特徴

  • 長期的にスキルと年収を伸ばせる制度がある
  • 上流工程の案件を多く持っている
  • 目先の売上のためにエンジニアを使い倒すのではなく、自社のエンジニアの市場価値を高める方針

これらの特徴を持つSES企業であれば、エンジニアとしての市場価値を高め、キャリアアップが可能です。

「SESだからキャリアアップできない」のではない

SNSや口コミを見ていると、「SES=地雷」「自社開発 or 受託に行け」が正解のように思えるかもしれませんが、実際にはSESの中にも多様な企業があり、“何を重視するか”で最適な環境は変わってきます

例えばこんなタイプの方だと、高還元・案件選択制SESは非常に相性が良いです。

高還元・案件選択制SESと相性が良い人の特徴
  • 技術は身についてきたが、収入が頭打ち
  • チームで開発するより“自分の成長軸”に合わせて働きたい
  • 「何を作るか」のこだわりは特にないが、市場価値は高めたい

今はもう「SES=使い捨て」ではない

SES業界のイメージは、まだまだ悪いかもしれません。
しかし、下記のようなSES企業であれば、自社開発や受託開発に劣らないどころか、むしろ優れたキャリアの土台を築くことができるはずです。

キャリアアップできるSES企業の特徴
  • 報酬を透明性高くエンジニア還元し
  • 案件選択の自由を与え
  • キャリアアップに本気で向き合ってくれる企業

もしあなたが

このままでいいのかな?

次のステップを考えたい。

そう思っているなら、是非セルバコンサルティングにご相談ください。
あなたのキャリアアップを全力でサポートします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

私たちセルバコンサルティングは、DXコンサルティング/推進支援のプロフェッショナル集団として、単なるITシステム導入ではなくITシステムを使った本質的な業務改革を行います。
我々にとってのDXとは、デジタル化を通じたオペレーション効率化・ガバナンス強化・コスト削減・データ利活用推進を含めた、顧客への本質的な価値提供を指します。

目次