こんにちは、セルバコンサルティング採用広報のゆうきです。
グループ会社のセルバでは採用担当も兼任しています。
今回は「これからIT業界に入りたい」「エンジニアの求人に応募しようと思っているけど、どこがいい会社か分からない」と悩む方向けに、“優良SES企業”を見抜くためのポイントをまとめてみました。
SES＝ブラックというイメージも一部ではありますが、実際にはまともな企業の方が多いです。
弊社もSES企業ですが、単価の内訳を全て公開したり、エンジニア自身に案件を選択してもらったり、上流工程の案件を中心に取り扱ったりなど、SES＝ブラックのイメージを払拭するよう努めています。
キャリアの入口で失敗しないために、ぜひ参考にしてください。
得意分野や案件傾向を必ず聞く
一口にSES企業といっても、実は会社ごとに「強みとなる案件領域」が異なります。
具体的に言うと、下記のようにジャンル分けされることが多いです。
- Web開発（フロント・バックエンド）
- モバイルアプリ
- インフラ・クラウド
- データサイエンティスト
- 運用保守、ヘルプデスク
- 金融業界向けシステム
- ITコンサル・PMO
セルバコンサルティングはセルバからITコンサル系の業務を独立させて立ち上げた会社ということもあり、ITコンサル系の案件に強みがあります。
「あえて方向性を決めず何でもやってます」という会社もありますが、これは裏を返せば、エンジニアにとってキャリアの方向性が曖昧になる（どの経験も中途半端になる）可能性があるということ。
面談ではぜひこう聞いてみてください。
御社が多く扱っている技術領域や案件にはどんな傾向がありますか？
エンジニアの希望や将来のキャリアに合わせた配属って可能ですか？
ここでしっかり答えてくれる企業は、エンジニアを末端の作業員で終わらせない案件を多く持っており、市場価値が高くなるような経験が積める可能性が高いです。
評価制度の透明性が高い
SES企業は案件先に常駐する形が多いため、所属している会社内での評価制度が不透明になりがちだったり、そもそも評価制度自体存在しないことも少なくありません。
現場で頑張っても評価につながらない。
効率化しても売上が下がるだけだから、敢えて効率化しないで残業しろと言われる。
技術力が上がっても給料はずっと据え置き。
そんな企業に入ってしまわないために、以下の点を確認することをおすすめします。
- 昇給や昇格のルールが明文化されているか
- 技術力や資格、コミュニケーション力など何を基準に評価されるか
- 面談やフィードバックのタイミングは定期的にあるか
面談では下記のように聞いてみると良いです。
評価制度はどのように決まっていて、どのタイミングで見直しが入りますか？
昇給・昇格にはどのようなプロセスがあるのでしょうか？
キャリアアップできる仕組みがあるか
エンジニアとしてキャリアを積みたいなら、ずっと同じルーチンワークで終わらない環境を選びたいところです。
優良なSES企業では、以下を用意していることが多いです。
- 資格取得支援（受験費用の補助など）
- 勉強会、研修制度
- 技術やナレッジの共有
- 案件選択やキャリアパス面談
面談で質問するなら、下記のように聞いてみることをおすすめします。
エンジニアのスキルを伸ばすための支援制度はありますか？
キャリア面談のような場はありますか？
今後のキャリアを見据えた案件の相談もできますか？
「新卒でSESエンジニアになって、単純作業だけで3年経ってしまった」という声を聞きますが、それを避けるには、「SES企業がエンジニアのキャリアについて考えてくれるか」をチェックする必要があります。
口コミ・SNSで“会社の裏側”を調べる
面談では基本的にどの企業も良いことしか言いませんので、面倒でも口コミサイトやSNSで評判を確認することをおすすめします。
特に注意したいのは、以下の3点です。
- 経歴詐称をしていないか
- 違法案件を扱っていないか（偽装請負など）
- コンプライアンス違反の口コミが“複数”あるか
経歴詐称をしていないか
SES業界でよく耳にするのがエンジニアの経歴詐称です。
「実務未経験なのに、客先には実務経験3年と偽るように言われた」といった口コミが複数ある場合は要注意です。
当然ながら客先に知られると大きく信頼を損なう行為なので、まともなSES企業ならやりませんが、目先の売上のために行っている企業は今も存在します。
違法案件を扱っていないか（偽装請負など）
偽装請負とは、「請負契約」として契約されているにもかかわらず、実態は派遣と同じように常駐先の社員がエンジニアに直接指示を出して働かせている状態を指します。
本来、請負は“完成責任”を負う契約であり、指揮命令は受託企業の管理者が行うべきですが、偽装請負の現場では「こっちで直接指示するから席こっちにして」「この画面、今日中に直して」など、常駐先の社員が指示出ししてくるケースが多いです。
これがなぜ問題かというと、労働者派遣法に違反している状態であり、違法行為をしていることになるからです。
客先もSES企業も処分対象になりますし、最悪の場合、業務停止命令が出されることもあります。
それだけならまだしも、エンジニア本人も「契約内容と違う形態で働いていた」ことで、トラブルに巻き込まれるリスクがあります。
「契約打ち切りになったけど、労災が出なかった」「急に現場から外されて、次の案件まで無給だった」など、法的保護を受けづらい立場に置かれてしまいます。
特に未経験・若手エンジニアは「これが普通なのかな？」と思ってしまいやすいですが、違法な状態を“普通”として受け入れてしまうと、業界全体の劣化にもつながります。
まともなSES企業は契約形態に誠実で、常駐先との関係も適正に管理しています。
だからこそ、面談ではこのような質問を投げかけることが、自分を守るためにも非常に大切になります。
案件先の指揮命令系統はどうなっていますか？
現場では誰から業務の指示を受ける形になりますか？
コンプライアンス違反の口コミが“複数”あるか
転職会議やOpenWorkなどの口コミサイトは、不満があって退職した人が書くことが多いので、ネガティブな意見があるくらいなら普通です。ただし
経歴を偽って客先に出された。
休憩時間なしで残業代も出ない。
請負契約で偽装されていた。
といった法律違反レベルの内容が複数ある場合は、そのSES企業への入社は慎重になった方が良いです。
- 「◯◯株式会社 SES 偽装請負」
- 「◯◯株式会社 経歴詐称」
- 「◯◯株式会社 ブラック企業」
などのキーワードで、GoogleやX（旧Twitter）でも検索してみることをおすすめします。
エンジニアの声が会社に届いているか
現場で働くエンジニアの声が経営陣まで届くかどうかは、定着率や満足度にも直結します。
- 定期的にヒアリングしているか
- 案件の変更を相談できる文化があるか
- Slackや社内ツールで声を届けやすい仕組みがあるか
「エンジニアが一人で現場に放り込まれて、後は放置」という会社では、成長も安心も得にくいです。
“選ばれる”だけじゃなく“選ぶ”意識を持つ
SES企業に限らず、求人に応募する際はつい「受かるかどうか」ばかり気にしてしまいがちですが、本当に大事なのはあなたのキャリアにとって良い影響があるかどうかです。
企業は求職者を選びますが、求職者もまた企業を選ぶ立場です。
質問することを遠慮せず、情報を調べて、自分の将来を託せる会社かどうかをしっかり見極めましょう。
未来の自分が、「あのときちゃんと見ておいてよかった」と思える選択をしてください。
セルバコンサルティングではエンジニアを募集しています
セルバコンサルティングでは、透明性とエンジニア主体の働き方を大切にしています。
案件の単価や契約内容はすべて開示し、エンジニアがキャリアアップできる・市場価値を高められる制度を充実させています。
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